Googleが2023年12月にリリースした生成AIサービスを使ってカメラのことを1から勉強しようって企画を考えました。

人間よりは知識の数は多いと思ったので、私自身も少し古いカメラ買ったこともあって、初心に戻るを基本にやっていきたいと思います。

お付き合いください。

今回のテーマは「露出の三角形」


露出の三角形とは、写真撮影における露出を決定する3つの要素、絞り(Aperture)、シャッタースピード(Shutter Speed)、ISO感度(ISO)の関係性を示す基本的な概念です。

これら3つの要素は互いに影響し合い、写真の明るさや質感をコントロールします。

けど、この「露出の三角形」がなかなか頭に入ってきません。ついつい撮影するときは、適当に写真を多く撮ってしまいがちになりませんか?
まあ、そんなことで今回の基本編で再確認しましょう

露出の三角形とは?

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露出の三角形は、カメラが光を取り込む量を調整するための3つの柱です。

写真の明るさ(露出)を適切にするには、この3つのバランスを理解することが不可欠です。これらはそれぞれ異なる効果を持ち、写真の仕上がりに大きく影響します。

例えば、1つの要素を変更すると、同じ露出を保つために他のいずれか、または両方を調整する必要があります。この相互作用こそが「三角形」と呼ばれる所以です。この概念をマスターすることで、オートモード任せではない、意図した通りの写真を撮るための第一歩を踏み出せます。

絞り(Aperture):光の取り込みと被写界深度

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絞りは、レンズを通してカメラに入る光の量を調整する役割を果たします。

絞りの値はF値で表され、数値が小さいほど絞りが開き、レンズがより多くの光を取り込みます。逆に、F値が大きいほど絞りは閉じ、取り込む光の量は少なくなります。

F値が写真に与える影響は光の量だけではありません。もう一つの重要な要素が被写界深度です。

被写界深度とは、写真の中でピントが合っている範囲のことで、この範囲はF値によって大きく変わります。

  • F値が小さい(絞りが開いている): 被写界深度が浅くなり、背景が大きくぼけます。ポートレート写真などで被写体を際立たせたいときに効果的です。
  • F値が大きい(絞りが閉じている): 被写界深度が深くなり、写真全体にピントが合います。風景写真などで遠景から近景までシャープに写したい場合に適しています。
    この性質を理解することで、単に明るさを調整するだけでなく、写真に奥行きや立体感を与えることができます。

一度、ご自身が持っているカメラでAモード(絞り優先)で撮影すると良くわかりますよ!
同じ画角をAモードで数値の一番小さい数字と大きい数字で撮影するとその差がわかります。それを見て、少しづつ調整すると、こんな時はこれくらいの絞り値が良いことが理解できます。そこから、当面は固定で撮影して行くとまた違う数字の場合を試したくなって、その変化がわかるようになってきます。

シャッタースピード(Shutter Speed):時間の切り取り方

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シャッタースピードは、カメラのセンサーに光が当たる時間を調整するものです。単位は「秒」で表され、例えば1/1000秒のように分数の形で表記されることが多いです。シャッタースピードは、光の量をコントロールするだけでなく、被写体の動きをどのように表現するかを決定します。

  • シャッタースピードが速い(短い時間): 動きの速い被写体(例えばスポーツ選手や飛んでいる鳥など)を止めて、ブレのない写真を撮るのに適しています。
  • シャッタースピードが遅い(長い時間): 光の軌跡や水の流れなど、時間の経過を表現したいときに使われます。夜景の車のライトの線や、滝の絹のような滑らかな表現は、遅いシャッタースピードによって生まれます。手ブレを防ぐために三脚の使用が推奨されます。
    シャッタースピードは、写真に時間という要素を付け加える最も直接的な方法です

シャッタースピードも触りだすと楽しいです。一番試しやすいのが、自宅で蛇口から水道水を出しているシーンなんか撮影するとシャッタースピードが早いと水玉まで撮影できるし、遅いと水が連続で繋がったような撮影できるので、面白いと私は思いました。
夜の街中で車を撮影しても面白いです。シャッタースピードを遅くすることで車が線のようになって速さが伝わりました。

ISO感度(ISO):光への感度とノイズ

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ISO感度は、カメラのセンサーが光をどれくらい敏感に感じ取るかを示すものです。ISO感度を上げることで、暗い場所でもシャッタースピードを速くしたり、絞りを絞ったりすることができます。ISO感度は、フィルムカメラ時代の感度をデジタルカメラに引き継いだ概念です。

  • ISO感度を上げる: センサーの光に対する感度が高まり、より少ない光で適正露出を得られます。しかし、ISO感度を上げすぎると、ノイズと呼ばれるザラザラとした粒子感が写真に現れます。これは画質の低下につながります。
  • ISO感度を下げる: センサーの光に対する感度が低くなり、ノイズが少ないクリアな写真を撮れます。明るい場所では、ISO感度を低く設定するのが基本です。
    露出の三角形の中で、ISO感度は一種の緊急手段として考えられることが多いです。理想的には、まずは絞りとシャッタースピードで露出を調整し、それでも足りない場合にのみISO感度を上げるのが良いでしょう。ノイズを最小限に抑えつつ、適切な露出を確保することが重要です。

写真の上手い人はこのISOまで触ると面白いと聞きますが、私はここは常にオートで設定しています。たまに触りますが、思ったイメージの撮影は難しいです。Mモードでこの辺りまで使い出すとまた、変化のある写真が撮れるのかなと思っています。

まとめ:露出の三角形を使いこなすには

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露出の三角形をマスターすることは、写真撮影のスキルアップに直結します。オートモードではカメラが3つの要素を自動で調整しますが、マニュアルモードや絞り優先モード、シャッタースピード優先モードを使いこなすことで、自分の意図を写真に反映させることが可能になります。

  • 風景を撮る: 絞り(F値)を大きく設定し、被写界深度を深くして全体にピントを合わせる。シャッタースピードを適切に調整し、必要に応じてISO感度を最低限に抑える。
  • ポートレートを撮る: 絞り(F値)を小さく設定し、背景をぼかして被写体を浮き上がらせる。シャッタースピードは手ブレしない程度に確保する。
  • 夜景や動く被写体: シャッタースピードを遅くして光の軌跡を捉えたり、逆に速くして動きを止めたりする。ISO感度はノイズと相談しながら調整する。
    これらの要素は単独で考えるのではなく、常に相互の関係性を意識することが重要です。撮影シーンごとに、どの要素を優先するかを考え、残りの要素を調整する練習を繰り返すことで、露出の三角形はあなたの強力な武器となるでしょう!

初回はこんな感じでGemini君とまとめました。
よかったら参考にしてね!