高齢の両親と田舎に帰省!久しぶりの親孝行に自己満足

人生を四住期で例えると、私は現在「林住期」に入ったところです。

その両親は当然、四住期でも最終期を迎える「遊行期」世代です。

両親はともに80代に入っており、健康ではありますが、そう簡単に二人だけで旅行に出かけるなど、とうてい無理な体調になってきました。

母親は、ここ10年以上田舎に帰っていなかったこともあって、田舎にいる91歳の叔母さんが、「もう死ぬまで会えないのかな?」といつも言っていました。

田舎の叔母さんから私に届く年賀状に毎年「最後に会いたいから」「田舎に一度連れて帰ってきてほしい」と書いていました。

毎年届いていたので、私も気になっていたのですが

この秋に、ふんばって両親を無理やり?田舎に連れて帰ってきました。

その時に思ったこと

沢山ありますが、親孝行したなと思ってちょっと心が安らぎました。

ここ数年体調不良だった母親

年齢が80台前半の母親はここ数年体調を崩していました。

買い物に行く時などは、全然問題なかったのですが、ちょっと変化した生活をすると、不安になって体調を崩すのです。

主に精神的な面が大きいのかなと思っています。

なので、「田舎に帰るよ!」と言うだけで精神的にしんどくなって、寝込んだりします。

本人は、田舎に帰りたい気持ちがあるのですが、行動を起こすだけで不安になるんです。軽い精神的な病気ですね!

昔から優しさと厳しさがあって、何でもテキパキとこなす母親でしたが、ここ数年は特に弱くなった気がします。

元気だけど、足もとが怪しい父親

父親は母より6歳年上で今年で80台後半になります。

けど、食欲もあってとても元気です。

3年程前までは、同窓会で一人で元気に田舎に帰っていました。

ここ数年は、実のお兄さんが亡くなってから、田舎の本家に顔を出しづらいのか、帰ることがなくなってきて、少し元気がありませんでした。

足もとが少し小股になってきて、見ている方が危なっかしい感じですが、本人は食欲もあって、お陰様で元気です。

父親は久しぶりに田舎に帰るチャンスが出てきたことで、とても喜んでいましたが、母親の体調を考えてか、顔には出しませんでした。しかし、息子には分かりましたね。

若い時は無口な父親でしたが、母親に気遣う姿を見て、とても良い老夫婦だと感じました。

高齢の両親が田舎に帰省すると決断

まあそんな両親ですが、本当にこれが最後になるかも知れないと思ったようで、田舎に帰省することを決断してくれました。主に、母親の決断でした。

もともと父親は帰省に何も問題はなかったので

それでも、母親は最後まで「体調崩したらどうしよ?」の不安ばかり口にしていました。

途中で体調崩したら、息子に迷惑をかけると思ったのでしょう!

最後まで子供に気を使う優しい両親です。

高齢の両親と行く旅行の行程

旅行の行程はこんな感じです。

  • 新大阪まで車で移動
  • 新大阪から広島まで新幹線
  • 広島駅から田舎まではレンタカー

1泊2日の泊りで、両親と私の3人で行ってきました。

本当は2泊して、ゆっくりしたかったのですが、両親が久しぶりの旅行なので疲れたらダメだと思って1泊にしました。

車ではなくて、新幹線を選んだ理由

当初、全工程を車で行こうと思っていました。

荷物はあまりないのですが、移動を考えるとその方が便利だと思ったからです。

車で行かなかった理由は最近のニュースにあります。

「あおり運転」
「高速道路での事故」

このような事が多いので両親が車での移動は嫌だと言い出しました。

運転は私一人なので、心配なのでしょう

50歳を過ぎても、親から見るといつまで経っても子供は子供なんです。

1人に負担を掛けるのが、申し訳ないと思ってくれたそうです。

なので、新幹線なら母親も行くとなったので、新幹線で行きました。

新幹線の「のぞみ」の3列シートに3人で座ったのは、おそらく小学生以来だったと思います。(笑)

今でもその光景を思い浮かべると微笑んでしまいます。



高齢者と新幹線に乗るまでのバタバタ劇

さて、これから新幹線に乗るよ!と思いきや何かとありました。

携帯を持たない両親

携帯のない時代の人達なので、両親とも携帯を持っていません。

何度か持たそうと思ったのですが、使い方が分からないからと、所有する気もありません。

普段の生活では必要ないのですが、旅行等に行く時はあれば便利なんです。

こんなことがありました

父親が新幹線の駅でトイレに行くと言い出したので、トイレに行かせました。

何分待てども帰ってきません。

探しに行ってもトイレには居ないのです。

新幹線の出発時刻は近づいていました!

こんな時、携帯があると呼び出して便利なのですが、携帯も持っていないので連絡の取り用がありません。(汗)

大慌てで探しまくっていると、ひょっこり帰ってきました。てっきり近くにあるトイレに行ったと思ったら、その場所が分からず遠い場所のトイレに行っていたのです。

父親を見つけて元の場所に戻ってくると、今度は母親がその場所にいない!

え〜って感じでしたが、少し離れた所に居ました。父を探していたようです。

「ここから動かんといて!」と言ったのにと思いながらも、無事3人集合でした。(笑)

お土産探し

自宅近辺でお土産を購入する予定だったのですが、品物が多い新大阪駅で購入することにしました。

関西の品物が多いのが売りで、普段なら重宝するのですが、ここでちょっとした問題!

さて、田舎には本家・分家等といろいろある中、どの程度のものを買うか?

これで、両親が揉めるのです。

「本家にはこれ!」「分家はこれ!」

そんなこと言っている間に、新幹線の時間も来るし、ここで独断と私の判断で、皆同じにしました。

そうすることにより、袋に入れても持ちやすくなるので移動には便利!

その分、1つあたりの単価を上げることで納得してもらいました。

そんなこんなこともありましたが、無事に新幹線に乗りました。

まだまだ初日の前半戦なのにここまでで、私は疲れ気味~

田舎に帰省して数年ぶりに会って涙ぐんだり・・・

無事に新大阪駅から広島に着きました。

昔は、新大阪から広島まで2時間かかかったけど、今では「のぞみ号」で1時間と20分くらいで到着です。

母親は久しぶりの帰省のせいか、新幹線内では眠ることもなく、窓際の席からずっと外を見ながら、神戸、明石、姫路、岡山、倉敷など通過する毎に、思い出を語っていました。楽しかったのだと思います。

お昼ごはんを広島駅で食べて、広島駅が改装でかなり変わったこともあって、驚いていました。

私も3年ぶりに広島へ行きましたが、駅周辺が一気に開発されていて、ぜんぜんわかりませんでした。月日の立つの早いです。

昼食後、すぐ近くに済んでいる両親の妹夫婦の所に訪問しました。

お互い会うのが20年近く立っていたこともあって、一瞬涙ぐんだように見えました。

電話では話していましたが、お互い嬉しそうな笑顔でした。

妹夫婦は少し病気を患わっていたので、気になっていたのでしょう!

まだ、体調は良くないみたいですが、少しづつ回復しているらしく、歳をとると、お金よりも健康が一番であることがよく分かりました。

その後、両家の本家に顔を出して挨拶!

その度に「これが最後かもしれない!」その言葉ばかりで、最初は少し感動していましたが、その内その言葉に慣れる私が居ました。(笑)

けど、会う度に少し涙ぐむ姿を見ると「連れてきて良かった」そう思ったのも実感です。

自分主導の行動になる高齢者の父親

歳を取ると自分勝手な行動が多くなるんですね!

旅行中でも、父親はトイレと思ったら、もうそれしか頭には無くて、他のことを無視してトイレに行くことが最優先になります。

昔はこんな行動はなかったのですが、母親が最近は特にこんな感じが多いと言っていました。

周りへの気遣いなどが出来なくなってくるんですね!

社会的な問題になっている高齢者の運転事故も理解できる行動でした。

お金には余裕がある高齢者

クレジットカードや電子マネーなんて、完全に外国のような情報のようで旅行中の買い物はすべて現金処理でした。

私が一緒に居るときは私のカードを使いましたが、それ以外は財布から諭吉さんが出てくる出てくる!

1泊2日の旅行にどれだけ持ってくるねんって感じでしたが、久しぶりに旅行するので嬉しかったのでしょうか?

私は、母親が持っている鞄が気になって、新幹線内でもほとんど眠れませんでした。



高齢者の両親と旅行して思ったこと

3歳位の子供を2人連れて旅行に出かけた感じと言うような旅行でした。

何処にいても目が離せないんです。

目が離せないと言うよりも気になるんです

小さな子供と違うのは、歩いている時に転けたりしたら大変!そればかりが気になりました。

自分が小さい時は手を取ってもらって歩いていましたが、今は逆のイメージです。

とても悲しく思いますが、人生長く生きていると仕方ない事です。

両親があとどれくらい長生きするかわかりませんが、今の所、病気もボケもせず元気な姿を、見せてくれている両親に感謝です。

おそらく今回の旅行は私にとって一生の思い出になる旅行になったことは確かです。

大変でしたが連れて行って親孝行出来て良かったです。

一番良かったのが、合う親戚みんなに喜んでもらって笑顔になった事!

歳とると話題がなくなるから毎日がつまらないと聞きました。

今回の我家の家族旅行で親戚は数か月はこの話で楽しめるそうです。

いつかは皆終わりが来ることを分かっています。当然周りも、本人も分かっていることです。その最後まで、この両親でよかった!この子供で良かったと思える日々をこれからも過ごせればと思う旅行でした。

 

 

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