【必見】標高ではなく海抜マイナス0.1mって何?/そんな街に仕事に行ってきました。

仕事で訪問した町で普段見慣れない看板を見たので思わず写メを撮影しました。

「ここは、海抜マイナス0.1mの土地です。」海抜マイナスって凄くないですか

海抜0でも驚くのに、マイナスは誤表示かと思いましたが、それは現実でした。

海抜0の意味

日本で「標高」は、東京湾の平均海面を基準(標高0.00m)とした土地の高さとなっています。

海面は波があり固定されていないため、実際には国会前庭に設置された日本水準原点(標高24.3900m)を基準点として測量されます。

「海抜」は「標高」同様、平均海面を基準として計測されますが、東京湾ではなく近くの港湾などの平均海面を基準としていることが多いです。(今回訪問した町はこれに該当すると思います。)

これは津波対策や高潮対策が必要な海に近い地域での海抜表示等で用いるためで、近隣海面との比較が重要になるためです。

このため、山の高さや、土地の高さ、一般的な地理上の高さを表す場合「標高」、海の近くで津波や高潮の災害対策に用いられる場合は「海抜」が使われることが多くなっています。

一応、私も「測量士」なので海抜と標高の違いは知っていましたが、ここまで詳しく説明は出来ません。

初体験でした。

既に半世紀を生きようとしている私にとって、海抜0を見たこともなかったし、マイナスを見たこともありませんでした。

この看板を見たときはひとりで驚いていました。

002

自宅に帰って、海抜0で検索したのですが、日本中に沢山海抜0の地域がありました。

こちらを参考に

東京都内でもたくさんあります。

全然知りませんでした。

写真の看板の後ろに見えるのがこの町の役場です。

役場も水害を考えて1F部分は受付だけとなっており、2Fで役場の業務が機能できるようになっています。

とても立派な建物でデザインも良かったです。小さな町にしては立派なのでこれを見たときも驚きました。

この町は、災害対策がしっかりとされており、災害があってもすぐに対応が出来るように行政が災害対策を計画しています。

町のホームページにも情報がたくさんあり、災害を常に意識しているように思います。

また、とても優遇された町であり、たくさんの補助金があるようです。

特に義務教育の間の医療費が優遇されるなど、子育てには優しい町ではないかと思います。

思うこと

私は盆地に住んでいるので、海を見る機会はあまりありません。

そのため、海抜マイナス0.1の看板には本当に驚きました。

ただ、日本中だけではなく、世界中でも沢山このような都市はあり、その都市全てが災害にあっている訳でもなく、平穏に暮らしていける街であり、そうでない場所でも何らかの災害対策がしっかりと計画された街が多いようです。

自分がどのような土地に居住するかなんてあまり考えないかも知れませんが、ちょっと気になった看板を見つけたので、Blogの記事にしてみました。

この歳になってもまだまだ知らないことがたくさんありますね。


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